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飲食店オーナーこそ交流会へ。うるま市で居酒屋を営む山入端さんが語る、オキコネ参加のリアル

8月10日
読了時間: 7分

沖縄で開催されている異業種交流会に、個人経営の飲食店オーナーが参加するケースは、実はそれほど多くありません。個人で店を切り盛りしていると、夜も土日も現場を離れられず、外に出る時間そのものを確保しづらいからです。


ところが、うるま市で居酒屋を営む山入端 大琉(やまのは はる)さんは、オキコネが開催している異業種交流会に参加し、当日の出会いを新しい行動への一歩につなげました。


多忙なはずの飲食店オーナーはどのようにして参加の時間をつくったのでしょうか。参加のきっかけから当日の様子、参加後に生まれた展開までじっくりお話をうかがいました。


店を空けられる仕組みと平日開催が参加の後押しに



まずは、山入端さんの自己紹介をお願いします。


私は現在、うるま市で居酒屋を経営しています。前職では飲食チェーンのマネージャーとして11年間勤務していて、複数の新店舗の立ち上げや、売上改善のための現場指導を担当してきました。


経営している居酒屋『Yukuri酒場 ぶっちゃー』は2024年11月にオープンしていて、2026年11月頃には、浦添市で2号店オープンが決定しています。


なぜ、今回オキコネの異業種交流会に参加しようと思ったのですか?


人脈を広げたい、事業をもっと大きくしたいという気持ちがありました。飲食業だけで終わるつもりはなくて、店舗は3店舗まで増やしたいですし、いずれは経営に関するコンサルのような仕事にも興味があります。


加えて、自分自身でも交流会を主催したいという構想を持っていたので、ほかの交流会がどう運営されているのかを見ておきたい気持ちも大きかったですね。


個人経営のオーナーは、交流会に参加する余裕がないイメージがあります。実際には、どうやって参加する時間をつくったのでしょうか?


オーナーである自分が店にいなくても回る仕組みを、開業当初から整えてきたからだと思います。


たとえば、仕入れであれば自分で出向いて目利きをする形をとると、どうしても自分が動かなければいけません。だからすべて業者さんに卸してもらう形にしました。


業務を属人化させない工夫をしたことで、結果的に自分の時間がつくれています。



参加のしやすさという点で、オキコネの交流会はいかがでしたか?


今回参加できたのは、平日の開催だったところが大きいですね。


居酒屋は金曜と土曜で売上をつくるので、「土曜日に開催します」と言われると内容にどれだけ興味があってもなかなか参加できません。


飲食業の定休日は月曜ついで火曜が多いですし、他のサービス業も同じように平日の曜日に異業種交流会が開かれると、同業者はぐっと参加しやすくなるのではないかと思います。


大規模の交流会で感じた物足りなさから、オキコネへ


そもそも、オキコネはどのようにして知ったのですか?


オキコネとは別の、大規模交流会に参加したことがあります。


交流会は3時間ほどでしたが、かなりの人数の参加者がいるので名刺交換は流れ作業のように進んでいました。


一人あたりに話せる時間は1〜2分ほどでしたし、一方的に自己紹介をするだけで、会話のやり取りも十分にできなかった状態でした。


多くの参加者と挨拶を交わせる形式ではあったものの、深い会話にはつながりにくかったですね。


オキコネの交流会は、以前参加した交流会とどう違いましたか?


参加者同士が自由に話せるフリートークの時間が長く取られていた点が、他の交流会との大きな違いだと思います。


席替えの時間もあり、ほとんどの参加者とゆっくりお話ができるため、表面的な自己紹介にとどまらない時間を過ごせました。持っていった30枚ほどの名刺がなくなったので、参加していたほとんどの方と交換できたのではないかと思います。


Web制作やデザインといったお仕事をしている方が目立ちましたが、交流会中は仕事の話を深くするというより、お酒の好みや家族の話といった雑談が多かったです。話が尽きることなく、盛り上がっていましたね。


交流会をきっかけに起きた出来事などはありますか?


交流会でお会いした男性と自宅が近いという共通点から意気投合し、後日一緒に飲みに行くことになりました。


お相手は本州から沖縄に来た方で、県内で人脈を広げたいという目的からオキコネの交流会に参加していたそうです。しかも、ご自身でも交流会を主催していると聞きました。


私も自分の店を会場として活用しながら交流会を開きたいと以前から構想を持っていたため「それなら二人で一緒に開催できたらいいね」という流れで盛り上がりました。


私は「店の集客を安定させたい」、相手は「沖縄での人脈を広げたい」という、お互いの目的が重なっていた点が大きかったですね。



「参加するだけで店の宣伝になる」飲食店オーナーが交流会に出る意味


飲食店のオーナーとして、異業種交流会に参加する意味をどう捉えていますか?


異業種交流会に参加するだけで、店の宣伝になると思います。


「うるま市でこういう居酒屋をやっています」と伝えるだけで、店を知ってもらう機会になりますし、「どんな料理があるのか、どんなお酒を置いているのか」と聞かれれば、それだけで店紹介の時間に変わります。


その場で会った方が来店しなくても、知り合いに「あそこにこんな店があるよ」と話してくれるかもしれません。


Web運用やSNS発信を得意とする方と顔見知りになっておけば、もし店のWeb・SNS周りを依頼したいと思ったときに人柄を知っている方にお願いできます。仕込みや接客に追われて他のことに手が回らない、というオーナーさんこそ、先に知り合っておく価値があるはずです。


最後に、同じように飲食店を営むオーナーさんへメッセージをお願いします。


「交流会なんて自分の仕事には関係ない」と思い込んでいる飲食店の方は多いと思います。ただ、参加してマイナスになることはひとつもありません。


名刺を1枚渡すだけでも店の宣伝になりますし、同じように店をやっている人と話せば、「うちはこうやっているよ」という工夫や情報を持ち帰れます。


土日や夜の外出が難しくても、定休日に重なる回を選べば足を運べると思います。私自身、会場で出会った方と一緒に交流会を開く話まで進みました。


行かなければ、生まれていない話です。まずは一度、顔を出してみてほしいですね。


取材後記:「関係ない」と思わず、まずは一歩踏み出してみませんか?


「飲食店だから異業種交流会は自分に関係ない」と感じているオーナーさんは少なくありません。しかし山入端さんのお話から、参加すること自体が店の宣伝になり、異業種の人とのつながりが後々の助けになっていく様子が、具体的なエピソードとともに伝わってきました。


だからこそ、飲食店を営む方にも、ぜひ交流会に足を運んでいただきたいと考えています。同業の参加者が増えれば、仕入れや採用、平日の集客といった悩みを共有できる相手が見つかります。


山入端さんのように、業務を属人化させずに現場へ立つ時間を減らしている経営者と出会えば、どんな工夫をしているのかを直接聞けるチャンスにもなるでしょう。


交流会に参加するだけで自分の店を知ってもらえますし、異業種の方から持ち帰れる情報も少なくありません。今回の記事のように、ただビジネスに繋げる目的だけでなく、新しい発見や次の行動が見えてくることもあるはずです。


オキコネでは、毎月複数のイベントを開催しています。開催日はさまざまなので、店を空けられる日に合わせて選べます。気になる回があれば、まずは一度、参加してみてください。




店舗情報



山入端さんが営む居酒屋『 Yukuri酒場 ぶっちゃー』は、うるま市前原にあります。35歳前後から50代くらいのお客さまが多く、「ゆっくり飲める場所を提供する」というコンセプトを大切にしています。


看板メニューのひとつは、ラム肉を使った料理です。また、通常の飲み放題では扱わない銘柄まで楽しめる「プレミアム飲み放題」も用意されていて、料理とセットになったコースも選べるため、会社の集まりや交流会のような場面でも利用できます。


お食事だけでも楽しめるディナープレート(平日限定)を提供しており、お酒を飲まない方でも気軽に立ち寄ることが可能です。


また、2026年11月頃に、浦添市で2号店『洋風酒場 ぶっちゃー』のオープンが決定しています。




執筆者:森野夏美


沖縄を拠点に活動するフリーランスのWebライター/スモールビジネスのための異業種コミュニティ「オキコネ」サポートメンバー


取材やコラム執筆を通じて、県内のスモールビジネスオーナーやフリーランスの働き方を発信。現場の熱量や、参加者同士のフラットな「つながり」を客観的な視点からお届けしている。


 
 
 

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