きっかけは、交流会でのちょっとした立ち話だった。タラマヤン恵利香さん・山城寿佳乃さんが語るオキコネで生まれたつながり

異業種交流会に参加しても、名刺交換だけで終わってしまうことは少なくありません。そこから仕事の話まで進むケースは、さらに限られます。
しかし、「オキコネ」の交流会で出会ったタラマヤン恵利香(えりか)さんと山城寿佳乃(ちかの)さんは、数分立ち話をしただけの関係から、お互いの困りごとを解消し、踏み出せていなかった一歩を後押しし合う関係へと発展しました。
二人が何を提供し合い、その結果どんな変化があったのかをうかがいました。
教育の現場からWebの世界へ。カナダで見つけた「場所に縛られない働き方」

まずは、恵利香さんの自己紹介をお願いします。
恵利香さん:私は現在、個人事業主や中小企業の方向けのホームページ制作をしています。この仕事に携わってから、今年で5年目です。
オキコネの交流会イベントにもよく足を運んでいます。人の話を聞くのが好きなので、いろいろな方から刺激をもらえる時間がとても楽しいです。
以前からホームページ制作のお仕事をされていたのでしょうか?
恵利香さん:以前は教育の分野で働いていたのですが、カナダに滞在していたときに、場所を選ばずに働けるプログラマーという仕事に出会ったのが転機でした。
そこから独学で学びはじめて、帰国後は制作会社で経験を積んでから独立しています。
「鏡に映る自分に、どれだけ優しい言葉を伝えられるか」外見から自信をつくるお仕事

寿佳乃さんは、どのようなお仕事をされているのですか?
寿佳乃さん:イメージコンサルタントとして、ファッションとメイク、そしてISD個性心理学を使って、女性の外見と内面の両面をサポートしています。
2026年7月に、起業して3周年を迎えました。
はじめはカラー診断と骨格診断の資格を取り、洋服を選ぶパーソナルスタイリストとして活動していました。その後、自分には当たり前にできていたメイクで悩む方もいると気づき、メイクやスキンケアも加えていったんです。
今は「外見を整えることでセルフイメージを高める」という軸を大切にしていて、鏡に映る自分にどれだけ優しい言葉を伝えられるかが出発点だと考えています。
どのような方が対象になるのでしょうか?
寿佳乃さん:婚活中の方や、起業やステージアップを目指している方が中心です。自分に自信がないままだと、どうしても妥協した選択をしてしまいますから。
ほかに、生年月日をもとに生まれ持った魅力をお伝えするISD個性心理学もお仕事にしています。
新しいことを始めるのに向いた時期なのか、人に会って動く時期なのか、あるいは体調を整えて休む時期なのかがわかるので、大事な決断や相談を入れる日も選びやすくなるんですよ。
3か月放置したホームページが、たった数分の立ち話で動き出した
お二人が出会ったのは、どのような交流会イベントだったのですか?
寿佳乃さん:オキコネが街中スナックさんとコラボした、夜に開催されるイベントでした。
私はとても人見知りなので、会場に入ってからもずっと動けずにいたんです。そんなとき、オキコネを主宰されている砂川さんが声をかけてくれて、輪の中に連れて行ってくださったんです。その先に恵利香さんがいました。
当日は、どのような話をされたのでしょうか?
恵利香さん:寿佳乃さんが来られたとき、私は帰る直前だったので、お互いに何をしているのかを伝え合ったくらいでした。ですので、ゆっくり会話もできなかったと思います。
そのなかで、寿佳乃さんから「自社ホームページはつくったものの、表示が崩れる箇所があって公開できずにいる」とお話があったんです。それなら私でもできるかもしれない、とお伝えしたところで、その日の交流は終わりました。
寿佳乃さんは、ホームページのどこでつまずいていたのですか?
寿佳乃さん:Wixというホームページ作成サービスでつくっていたのですが、購入したテンプレートの操作が難しく、3か月ほど放置してしまっていました。公開後も自分で手を入れられる点に魅力を感じて選んだのですが、実際に触ってみるとうまくいかないことがほとんどでした。
交流会でWeb関係の方に相談しても、みなさん「ホームページならWordPressがいいよ」というお話で、Wixはわからないという反応ばかりだったんです。
だからこそ、恵利香さんが「Wixなら触れるかもしれません」と言ってくださったときは、救われたような気持ちになりました。

ホームページとアイコン、それぞれの得意分野でGiveをした二人
交流会翌日に、恵利香さんから寿佳乃さんへ連絡されたそうですね。
恵利香さん:当日は具体的なお話ができなかったこともあり、翌日に寿佳乃さんへご連絡しました。
「Wixで制作している」とお聞きした時点で、対応できる人を探すのは難しいだろうと思ったんです。ホームページ制作の現場ではWordPressというシステムを使うのが主流なので、Wixを扱える人はどうしても限られます。
しかも寿佳乃さんは、すでにテンプレートに大きな金額を支払われていました。業者に依頼して追加料金を払うことになれば、公開せずに終わってしまうかもしれない、と思ったんです。
表示崩れの修正くらいなら問題なくできると思ったので「やりますよ」とお伝えしました。
修正を開始してからホームページが公開されるまでは、どのように進んだのでしょうか?
寿佳乃さん:もともとは表示崩れを修正するだけの予定でしたが、結果として、ホームページを全面的につくり直していただくことになりました。
「こんなこともできるんですか?」と何度も聞いてしまい、当初のものとはまったく違う仕上がりになったんです。恵利香さんは、とても丁寧に対応してくださり感謝しています。
寿佳乃さんは、そのお返しにSNSアイコンの撮影をご提案されたそうですね。
寿佳乃さん:ホームページの修正内容は、無償でやっていただくような範囲を超えていたので、どうにかご恩を返さなければと考えました。そこで目についたのが、イラストになっていた恵利香さんのInstagramのアイコンです。
ホームページ制作は同業の方が多いお仕事なので、依頼する側は誰に頼めばいいか迷うケースもあると思います。その決め手になるのは、結局のところ第一印象で、SNSであれば最初に目に入るアイコンだと思うんです。
だからこそ「顔出しをする予定があるなら写真に変えてみませんか」とお伝えしました。
恵利香さん:ありがたくお願いすることにして、アイコンの撮影から服の選定、メイクまで対応していただきました。私はメイクやファッションに疎いほうなので、知らないままだったら自分なりの精一杯のメイクと服で撮っていたはずです。
LINE登録者・受注案件の増加。それぞれの強みを交換して生まれた変化
寿佳乃さんは、ホームページを公開してからいかがですか?
寿佳乃さん:Instagramのストーリーズで公開をお知らせして、LINE公式アカウントに登録して確認してくださいという流れをつくったところ、すぐに友だち登録が7人増えました。
あらためて、みなさんメニューなどの情報を見たかったんだなと感じましたね。
恵利香さんは、アイコンを顔写真に変えてから変化はありましたか?
恵利香さん:お仕事の面では、案件の数が増えました。撮っていただいた写真や、服を選んでいるときの様子をInstagramに載せたところ、いつも以上にコメントも届いたんです。
交流会でお会いした方から「顔出ししていたね、自信がついてきたと感じたよ」と言われることもあり、印象はみなさん見ているのだと気づかされました。選んでいただいた服で出かけるときの堂々とした感覚も、以前とはまるで違います。

禁止事項の明示と運営のフォローが生んだ、交流会への安心感
寿佳乃さんは交流会への参加をためらっていたそうですが、どんな不安がありましたか?
寿佳乃さん:知らない人が集まるなかで何を話せばいいのだろう、自分は場違いではないだろうか、という不安が大きく、なかなか参加できずにいました。
それでも今回オキコネのイベントに参加できたのは、「無理な勧誘はしないでください」といった禁止事項が事前に示されていたからです。異業種交流会は自分のビジネスを前に出す場だというイメージがあったので、そういう場ではないとわかって安心できました。
恵利香さんは多くの交流会に参加されていますが、緊張することはありますか?
恵利香さん:もちろん、私も緊張しますよ。
会場の建物の前まで着いていたのになかなか入れず、10分ほど周辺をうろうろしてから参加したこともあります。それでも着いた瞬間にイベントスタッフが「恵利香さん、こちらへ」と案内してくださったので、緊張もほぐれ、交流会を楽しめました。
まずは何をしているか話すだけでいい。参加を迷っている方へのメッセージ

最後に、交流会への参加を迷っている方へメッセージをお願いします。
寿佳乃さん:一度交流会に足を運んだだけで、3か月放置していたホームページが公開までたどり着きました。行かなければ、何も起きていなかったはずです。
このような場が不安な方は、まずお昼の着席形式の会から試してみてはいかがでしょうか。話せずにいれば運営の方が声をかけてくださるので、輪に入れないまま終わることはないと思いますよ。
恵利香さん:お話しできる時間が数分で終わることもありますが、お互いに何をしているのか伝え合っておけば十分です。
私と寿佳乃さんも、それだけの会話から始まりました。困っていることを口に出しておくと、思いがけない形で解決の糸口が見つかります。何かをお願いするつもりがなくても、まずは話してみてほしいですね。
取材後記:数分の会話が、次の一歩に変わることもある
お二人の話から見えてきたのは、たった数分の立ち話であっても、お互いに何をしているのかを伝え合っていれば次につながっていくということです。
人見知りだから、場違いかもしれないからと迷う気持ちは自然なものですが、数多くの交流会に参加している恵利香さんでさえ、会場の前で10分間うろうろしていたそうです。緊張しているのは、自分だけではありません。
オキコネでは参加時の禁止事項をあらかじめお伝えしているため、営業をかけられるのではという不安を抱えずに参加していただけます。話せずにいる方には運営スタッフから声をかけるようにしていますので、一人のまま時間が過ぎてしまわないようサポートしています。
毎月さまざまな形式の交流会イベントを開催中です。まずは参加しやすそうな回から、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
お二人のご紹介
タラマヤン恵利香さん|ホームページ制作
沖縄を拠点に活動するフリーランス。Web制作歴5年目
教育分野からの転身。カナダでプログラマーという働き方に出会い、独学と制作会社での経験を経て独立
コーディングが得意。WordPressのほかWixなどのツールに対応
新規制作、リニューアル、既存サイトのスポット修正まで柔軟に対応
山城寿佳乃さん|イメージコンサルタント
2026年7月に起業3周年を迎えた
骨格・カラー診断をもとにしたファッション提案/メイクレッスン
クローゼット診断と同行ショッピング
ISD個性心理学による個性分析
執筆者:森野夏美
沖縄を拠点に活動するフリーランスのWebライター/スモールビジネスのための異業種コミュニティ「オキコネ」サポートメンバー
取材やコラム執筆を通じて、県内のスモールビジネスオーナーやフリーランスの働き方を発信。現場の熱量や、参加者同士のフラットな「つながり」を客観的な視点からお届けしている。




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